第183話相性が悪い

シャーロットは一瞬凍りつき、何と言えばいいのか分からなくなった。

「あなた……デイジーがそんなこと、納得するわけないでしょう?」

シャーロットが絞り出せたのは、それだけだった。

ジェームズの目は冷ややかで、そのまま言葉を続けた。

「俺とデイジーの関係は、常に取引に過ぎなかった。俺は彼女にリン・グループの経営を安定させ、さらなる高みへ引き上げると約束し、その見返りとして彼女がエマの面倒を見る。ただそれだけのことだ。」

彼は言葉を区切り、シャーロットをちらりと見てからさらに説明を加えた。

「もちろん、もしデイジーがエマに母親として受け入れられていたなら、俺は彼女と結婚していただろう。だ...

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